大阪堺市で陶芸教室『喜楽歩』を主宰する陶芸家八田亨の日常や作陶のヒント、作品を紹介します。
by kirakupo
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
ブログパーツ
カテゴリ
全体
その他
装飾と技法
作品
陶芸教室

古き良き日本
イベント
穴窯
イタリア
カップ麺
道具
作品展
お土産
映画

食べたこと
kodomo塾
出張教室
日々
クラフトフェア
パンジョライフカレッジ
未分類
メモ帳
以前の記事
2012年 01月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
お気に入りブログ
灯しびとの集い
最新のトラックバック
[#629]窯出し
from 器・UTUWA&陶芸blog
アイアムレジェンド
from 浅見れいな、森山未來、熱愛、..
アイアムレジェンド 結末
from takagana22
アイアムレジェンド ネタばれ
from 最近の話題
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
出産2
(続き)
○20日○
      
■19:00
陣痛室。

閑散とした部屋。  

4坪ほどの広さ。2床のベッドにトイレと洗面所。木馬みたいないすとダイエットにつか      うバランスボールのようなものが一つ。

この病院は最近新しく立て替えられたようですごく綺麗なのですが、陣痛室は妙に汚れていた。あちらこちら何かのシミがあったり、血がついていたり壁が何かでど突いたようにはがれている。
綺麗に掃除する間も無く次々と妊婦さんがこの部屋にくるんだろうと想像する。

そして変な匂い。

戦場は見たことないが、それを連想させる重たい空気。でも、ここで何人もの妊婦さんが戦ってきたんだと思うと逆に神聖な印象もある。

2床の寝床は、少し高くなったところに畳が敷いてあり、その上に布団が敷いてある「和室エリア」と病室のベッドと同じものが置いてある「洋室エリア」。どっちでも好きな方をと聞かれて、奥さんは僕も横になって休めると畳のスペースが少し広い「和室エリア」に。





結局寝る間もなかったんだけど・・・・。





     
端の折曲がったブラインドを下ろしながら出産後の着替えと入院手続きの書類を用意するように告げ助産師さん退室。

しばらく横になって陣痛があるたびに背中からお尻にかけてさすったり抑えたり。陣痛      が始まった頃に比べ段々とその位置が下になってくる。赤ちゃんが下りて来た証だ。


横になって数分後、突然嘔吐。

あれは焦った。

袋がなかったので着替えを入れてきたアディダスの袋にギリギリでリバース。
 
すぐさまナースコールを押して助産師さんを呼ぶ。

彼女は全く焦ることなく処理してくれました。
  
そして「子宮が下がると胃が引っ張られて気持ち悪くなる。いい陣痛がきてる証拠」だ      と。

安心した。


その後、助産師さんに体力つけるのと陣痛を進めるために食べるように言われ、一階      のローソンで買出し(晩御飯にあたるのか)をして陣痛室に戻る。  

買ったものは奥さんが食べれそうなそうめん、アーモンドチョコ、ポカリ、明太子おにぎり、アポロなど。 


でも、奥さんはほとんど食べません。僕も腹ペコだったので右手で背中をさすり左手でおにぎりやチョコをつまんでいると、

「匂いが気持ち悪い」

と言われ気を使って食べた。



30分に一度くらい、定期的に助産婦さんが様子を見に来てくれる。

狭い部屋に二人。「イタイイタイ」と奥さんは言う。ずっと背中をさするだけでどうしてやる事もできない。

気が滅入ってくるが、痛みに耐えてる奥さんの前でそんなこといえるはずが無いし。


だから、時々助産婦さんが来てくれるととても安心したのをおぼえている。


手が付けられてない食べ物を見て優しそうな助産婦さんが

「八田さん、はやくお産を終わらせたかったらちょっとでも食べましょうね。」

とほんの少しだけ厳しく言った。

その後、奥さんはそうめんを一口だけ食べた後に「チョコにする」と言ってその後、翌朝までチョコレートとポカリだけ口にするようになる。

・・・さっき匂いが嫌やってゆーたやん・・・なんて普段ならツッコミ入れるところですが言えるはずもなかった。



○21日○

■0:00
診察。

ここから陣痛室で見てもらうようになる。

陣痛室は2床あってそれぞれがカーテンで仕切られている。

この診察の時は僕は毎回カーテンの外に出される。

触診で子宮口の開きを見てるのだ。

何回か血のついたゴム手袋を見た。


だいぶ開いてきてると助産婦さんがいう。

「3:00頃か・・・」ともという。

もう少し。


奥さんの背中を「もう少し」と言ってさするようになる。


■1:40
あまりの痛さにナースコール。

痛みの感じ方は人それぞれ。どれだけ痛いのかはその人にしかわからない。

陣痛の痛みは男は耐えられず死ぬって言うけどそれも案外分からないと僕は思っている。
キン○マ打った痛みは女性には分からないだろうし。言うのは簡単。

でも、我慢強いうちの奥さんが「痛い」といって僕の前でもはばからず泣いている。
よほどの痛みだと推測できる。



時々、奥さんは「わたし滅入ってきた・・・」と弱音をはいた。



「もう少しで終る」「赤ちゃんもがんばってるんやで」「朝日を3人で見よう」「終わりのある痛みや」
思いつく限り励ましました。



それしかできないから。





診察。

又例のごとくカーテンの外へ。

子宮口7cm。あぁ本当にもう少しだ。




■2:00
破水したかも。といって又ナースコール。

助産師さん、さっき出て行ったとこ。でも、嫌な顔一つせずいつでも優しい。

また、カーテンの外へ。

外にはWHO の母乳育児成功のポスター。10回は読んだ。


破水ではなく卵膜がはがれたものがオリモノとでたものだという。お産前なら間もなく始まる事を知らせる「おしるし」と言われるもの。

子宮口が全開になる前に破水するだろうと言われていた。

ここまで来て破水するとお産がグッと進むケースが多いと言う。



(↑奥さんの出産でやたら妊娠について詳しくなった。高3女子より詳しんじゃないだろうか?)



場所を変えてアクティブチェアーに座る事に。

座ったとたん陣痛が弱まったような感じがする。

奥さんはこの頃から普通に喋れる時間とキツーイ陣痛の繰り返しになる。




■4:00
とっくに予言の3:00を過ぎてしまった。
眠たさで二人とも所々記憶がない。

また診察。いったい何回目だろう?


まだ喋れてるうちはまだまだだと言う。もっとビッグウェーブが必要。


でも、子宮口8cm。8cmからは早いとされている。



■6:00
診察。違う助産師さん。

この頃、後から陣痛室に入った妊婦さんが分娩に入っていた。いつもの助産師さんはその妊婦さんについてるみたい。

隣の分娩室からは慌しい音と赤ん坊の声か妊婦さんがいきむ声か分からない甲高いうめき声が響いている。

うらやましかった。早く僕らもここから解放されたい。

8~9cm。


■7:30
隣の妊婦さんが出産。

誰かが男の子だというのを聞いた。

うらやましい。本当に。泣けてきた。奥さんが不憫でならない。


わざと聞こえるように言ったのか?奥さんはいつもより大きな声で「いたーい」と叫んだ。



■7:45
外は既に明るい。

隣の妊婦さんの分娩を終えたいつもの助産師さんが終えるや否やすぐさま来てくれた。



奥さんが「朝になってもーた。今日中に産めますか?」と聞いた。
おいおい、冗談じゃない。夜までこんな事続ける気か?


歩いて赤ちゃんをおろしながら診察室へ行く事に。


ここで本当に破水。


そして子宮口全開。



遂にきたか?


■8:00
破水したし全開なのにまだ分娩室に進めない。案内してもらえない。


頭が見えるくらいおりたら移動できるという。



助産師さんが足風呂を持ってきた。助産師さんが足をマッサージ。僕は校門を見張る。


しばらく横になる。


立ってみる。


もう、何がなんだか分からなくなっていた。
もう産まれないんじゃないかと二人とも思っていた。

メモも何が書いてあるか分からない。



■9:40
「交代しましたー」と言ってちょっと明るい別の助産師さんが入ってくる。

前の助産師さんは昨晩7時から今まで。どんな勤務体制なんだろう?これで陣痛始まって3人目の助産師さん。

普通ならここまで来て交代になったら不安なんだろうけど、もうどうでも良かった。




でも、この助産師さん、かなりの腕前。




最終的にこの3番目の彼女に姫を取り上げてもらう事になるのですが、奥さんの体に何一つ傷をつけることなくやってのけた。


診察。


ちょっといきんでみてーと助産師さん。

頭がもう見えてて出たり入ったりしているそうだ。いよいよだ。


「分娩室に用意してくるから」と助産師さん。

「もう無理ー」と奥さん。

「ホンマ2,3分だから。ダンナさんお尻おしてて」

と言って、分娩室へいかれました。


本当に本当に今度こそもう少し。やっとこの部屋を出れるー。


肛門を押したままいきむ。
何か手に感じた。「なんか出た?」と聞いたけど奥さんは答えなかった。

今思えばあれはおならだったんでしょう。



■9:45
陣痛の合間にいよいよ移動。

着替えを持ってくるように言われた。

奥さんは「あっお茶」といってペットボトルを手に取った。

「しっかりしてるわ」と助産師さんがいう。

僕はウチワをもって移動。



陣痛室へ。


(続く)





ブログランキングに参加しています。下のリンクをクリックしていただけると一票。
応援よろしくお願いします。
人気ブログランキングへ
[PR]
by kirakupo | 2008-09-23 23:21 | 日々
<< 出産3(最終話) 出産 >>