大阪堺市で陶芸教室『喜楽歩』を主宰する陶芸家八田亨の日常や作陶のヒント、作品を紹介します。
by kirakupo
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出産3(最終話)
奥さんの出産で二日仕事を休んだシワ寄せと病院の往復で忙しい。

明日から穴窯焚だというのに。ま、今はなんでも嬉しいのだが。

今回の窯焚きはいつもより24時間長い96時間焼成。

いつもなら窯にいったん火を入れたら、フゥーと落ち着くところだが、今回は窯焚き中に出張教室が2件、奥さんと娘の退院など何かと忙しない。


そのため(といっておこう)出産の報告もろくすっぽしないままである。(ブログは書いてるじゃないか)


続々と報告してない人たちから「おめでとうメール」を頂くが気まずいったらありゃしない。


陣痛がはじまってから記録を残すために書いたメモを見てブログを書いていますが、日が経つにつれてどんどん記憶が蘇ってきて文章を膨らませすぎてしまいます。

1日で終わらすつもりが3日目。変な風に報告するから。

でも、今日で完結して最後に娘の顔あっぷします。それだけでも見てって。





では、分娩室に入ったところから続きですぅ。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

○21日○

■9:47
陣痛室。

扉の向こうはこうなってたんか。

ここでどんなドラマが繰り広げられたんだろうと思った。


キョロキョロ見渡す。

いかん、いかん。こんな時なのに好奇心が勝る。


テレビで見る分娩台。ちょっと古い感じがした。

辺りは綺麗でもないし、汚くもない。

特別な装置はないようだ。

医薬品が並ぶ棚。

ステンレスのバッカンの上にメスやハサミ。


やれやれ、やっとここまでこれたな。


助産師さんいいわれ着替えなどの荷物を台の上に置く。



奥さんは分娩台へ。




っていう間に陣痛が襲いかかる。お尻を押しながら2回ほどいきむ。

陣痛がおさまると準備を進めるといった具合。



「大仰な格好しますけど気にしないでね」

とテレビで見る薄青の割烹着のような服に手を通しながら言った。

ゴム手袋をはめる。


「パンツ脱がしますね」


そして大きな白いバスタオルをミゾオチから下腹部あたりまでかける。特に目隠しはないようだ。


そして陣痛。


3回ほどイキんで陣痛がおさまる。



こうなったら時間の感覚はないが多分インターバル1~2分くらいと思う。


その間に呼吸を整えて次の陣痛まで力をためる。


これの繰り返し。




横で突っ立っている僕に「ダンナさん、椅子に座りますか?」と聞かれましたが辺りに椅子などなく(一つだけある椅子もきっと先生が座る椅子)

「後で誰かに持ってこさせますね」

と言ってくれましたが結局最後まで椅子は来ませんでした。



そういえばこの助産師さんが最初から独りだけでやっている。


「独りで取り出すんですか?」


と尋ねると。


「そうですよ。でも、先生を最後の最後に呼びます」と。


想像ではもっと5,6人いてみんな忙しなく動き回っててパニック状態なんかと思った。こういうのを昔からテレビの見すぎという。



分娩室に入って10分くらい経ってからだったか?別の助産師さんが入ってきて「ご両親いらっしゃいまして談話室で待ってもらってます」と。


なんてタイミングがいいこと。


2週間ほど前からこの日にいこうかと思ってると連絡を受けていた。


「そんなん言ってもいつ産まれるかわからんよ」


なんて会話をしました。


お腹の子はそれを知ってか2日前に始まったお産もしっかり帳尻をあわせてきた。





僕はといいますと最初は奥さんの向きによってどちらかのサイドからお尻を押さえていましたがそれの必要もなくなったので、ちょうど頭側からウチワで仰いだり言葉をかけて励ましたりしてました。



いくらなんでも正面から見るのはどうかと思うので頭側から。


でも、もう頭が見えてるそうで気になってしょうがない。


僕は背が高いのでちょっと背伸びして覗き込むと今にも見えそう。

でも、見てから後悔するのもなんだな・・・なんて考えてました。



数分間隔で陣痛。


大体が3回いきむが、時々タイミングが合わないと2回。


奥さんが「もう一回いきんだ方がいいですか?」と聞く。


「いいよ、いいよー。ゆっくりいこー」と助産師さんはいいながら大きな脱脂綿を惜しむことなく次々と交換する。



これまで出産はもっとシビアなのもだと思っていた。でも実際は自分自身とても落ち着いている。

疲労のピークで神経が鈍っていたのかもしれない。


助産師さんも結構軽く笑ったり普通に話したり。これも妊婦さんをリラックスさせる技なのか。


奥さんは相変わらず苦しそう。当然なんですが。



分娩台は色んな部位が遠隔操作での可動式になって色んな体勢を取れるようになっている。

足元に置かれたいくつかのボタンでそれを調整する。

助産師さんは少し体勢を変えた。




三分の一、頭が出ればあとはスポッとでるらしい。

でも卵の大きいのよりちょっと大きいくらいを出たり引っ込んだりしているそう。



奥さんが「足をバタバタさせてる」といった。

「出ようとして泳いでるんやね」と助産師さん。
・・・想像するととても愛くるしいなぁ。

てな具合に陣痛の間以外は軽く会話できる事もある。



「カメラ撮ったら駄目ですよね?」

と聞いてみたら

「全然いいですよー」

とアッサリ了承。


いきんでるところを数枚撮って、いよいよの瞬間に備えカメラを用意した。



先生の登場。
時間は不明。


定期健診の担当の先生で何回か顔を合わせたことがある。


「早く来てよかったですねー」と奥さんと2,3会話。


28日まで陣痛が来なかったら誘発剤を投与する予定だったらしい。


先生も例のごとく大仰な割烹着を着てゴム手袋。




陣痛。


陣痛が起こると何をしてるはっきり見えませんでしたが、助産師さんは両ての人差し指で円を描くようにグリグリ産道を開いているそう。




「頭は毛が多くないけどかわいいピンクしてるよ」といいました。
毛が多くないんか、とちょっと気になる。


分娩室に移動して1時間半くらい。

いよいよその時が来た。



頭が挟まっている。・・・らしい!



「次にいきむ時は7割の力でやって」と。


ゆっくりと出す。・・・らしい!

10の力で一気に出すと「オシモ」が傷つくから。


掛け声は「ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、・・・・・」




2008年9月21日11時13分!



急だった。
まさかこれで出ると思ってなく油断してた。



「おめでとうございますー!!」と助産師さんが言った




紫色のちいさなヒト。一見はビリケン。




その瞬間をおさめようとカメラをかまえて泣き出す前に2,3枚。
今思えば連射モードを使うんだった。


デジカメのモニター越しじゃなくって直に見ておきたい。


半分パニックになりながら。必死だった。


必死の中にも「記憶」をとるか「記録」をとるか葛藤する自分。


いざという瞬間をシュミレーションしとくんだった。


でも、しっかり写真は撮りたかった。記録するのが僕の役割。

モノの持つ説得力を知ってるからだ。




テレビで見るように「オギャー」とくると思いきや変な泣き方。



何も言わず手早く先生と助産師さんはへその緒を処置。



そして、赤ちゃんを抱えてちょうど僕の右後方にある酸素吸入するところへ。


羊水が肺の中に入り込んでうまく呼吸が出来ないらしい。


口からチューブを押し込んで羊水を吸いだしながら酸素マスクを口にあてる。

マスクをあてると小さな紫色の体が膨らむ。

外すと短く小刻みに泣き出す。

そして又マスク・・・・。


何回繰り返したのだろう。

小さな体が大きくのけぞるように胸が膨らむ。
痛々しい。



意外とケロっとした顔で奥さんが


「しんどいん?」


「大丈夫みたい」


と勝手に答えた。



そして産道を突破するのがしんどかったのか頭が驚くほど伸びてる。
直るか心配だった。



酸素吸入が続く隙を見て、奥さんにねぎらいの言葉をかける。





先生はまた奥さんの足の方へまわり、お腹をつつく。


胎盤をだしているのだとすぐに分かった。


へその緒を引っ張って胎盤を手繰り寄せる。

「イタイ」と奥さんが言った。


出だすと気持ちのいいほどジョボって感じで飛び出してきた。

レバーみたいと聞いていてよかった。


僕が思ったのはレバーというより大きな砂肝。

ちなみにへその緒は紫色と勝手に思っていましたが、透明な管の中にうっすら黒い管がみえる。

サザエの先っちょにそっくり。



ちょうど胎盤が出た頃、紫色だった娘の体が少しづつ血の気を帯びてきた。


この安心感は言葉ではいい表せない。


ずーっと泣いていた。

泣くのもヘタクソ。なんて愛くるしいのだろう。下あごを震わせて泣くのだ。


少し綺麗にしてくれて、すぐ奥さんの胸の上へ。下着を外し直接肌でわが子を感じる。
後から聞いたけど産まれた子をすぐ抱くというのがこの病院の方針だそうだ。



腕には奥さんと娘、お揃いのバンドをすると確認。


もちろんシャッターを押す。



この瞬間、本当によかったという気持ちがこみ上げてきた。





やっと会えたね!


産まれてきてくれてありがとう。




2008年9月21日11時13分

妊娠数週40週3日

体重3085g

身長49.2cm

女の子



―誕生。







長文お付き合いいただきありがとうございます。







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by kirakupo | 2008-09-25 00:56 | 日々
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