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大阪堺市で陶芸教室『喜楽歩』を主宰する陶芸家八田亨の日常や作陶のヒント、作品を紹介します。
by kirakupo
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大阪の土地柄での仕事運び
今、ある会社の事務所に飾る陶板を製作中。
屋号入り。

で、夕方会社に電話したところ社長さん(以後A社長)が時間をとれると言う事だったので、とりあえず制作が終わったナマの陶板を一度見ていただこうと堺の事務所まで走りました。


A社長とはこの陶板の件で最近からお付き合いさせてもらってるので焼いていないとはいえ僕の作品を見るのはこれが初めて。





実はこの陶板はA社長のご友人のB社長からの事務所移転祝いの贈答品なのですが、このB社長も何点かのサンプル品しか僕の作品を見たことが無いのです。


にもかかわらずいきなり「○万で足りるか?」って・・・なんとも怖ろしい話。


いくらなんでもB社長も見ず知らずの若造にいきなりこんなビックチャンスをくれるはずも無く、このB社長もCさんの紹介であります。


Cさんと僕はとても親密な関係。


この一連のつながりの元をたどればすべてCさんのカオが繋いだものなんですね。

作品の良し悪しや、地位、名声、人柄、家柄・・・など何よりも強い「カオ」。


こういったケースはそんなに稀な事ではないようで、関東<関西<大阪<南大阪ってな感じでより人の顔伝いで商談が進んでいきやすいと聞きます。



僕としましては、いとも間単に商談が決まり拍子抜けしているところもありますが、紹介してくれたCさん、B社長のカオを立てれるような陶板を焼かなくてはいけないと、まぁそれなりのプレッシャーも背負い込んでおります。


しかし、焼モンなんて見る人が変納ればその評価も全く裏返ってしまう事だってありえる。

いずれにしてもベストを尽くすしかないんですが。。。



Cさん曰く
「作品の良し悪しもさることながら、その姿勢(行程)が大事」と。

「誰も見ず知らずの若造がそんなすばらしい作品を焼いて来るなんて期待して無い。胸を借りるつもりで懸命な姿勢を見せるのが営業の秘訣や」と。



なるほど。妙に納得。




今日の陶板はそれなりに気に入ってもらえたようですが、文字の配列が少し気になってはった様なのでもう一枚作って再度見てもらおうと思っています。





今日の一言
「一流の芸術家は営業もこなす(某小説)」




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by kirakupo | 2008-05-08 20:56 | 作品
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